二月の終わりは、まだ冬の寒さが残る一方で、少しずつ春の訪れを感じる時期です。この時期は朝晩と日中の気温差が大きく、体調を崩しやすいですが、実はお口の健康にも影響を与えることをご存じでしょうか？

○寒暖差が引き起こすお口のトラブル○
気温差が大きいと自律神経が乱れやすくなり、唾液の分泌が減少することがあります。唾液はお口の中を清潔に保ち、虫歯や歯周病を防ぐ大切な役割を担っています。そのため、唾液が少なくなると細菌が繁殖しやすくなり、口臭や歯のトラブルの原因になりやすくなります。

また、寒さで血流が悪くなると、歯ぐきに十分な栄養が行き届かず、歯ぐきが腫れたり、歯がしみるように感じたりすることもあります。特に冷たい空気を吸い込んだときに歯がしみる場合は、知覚過敏の可能性もあるため注意が必要です。

○寒暖差からお口を守るための対策○
1. こまめな水分補給
　寒いと水分を摂る量が減りがちですが、お口の乾燥を防ぐためにも意識的に水を飲むようにしましょう。常温の水や白湯を飲むと、体も温まり一石二鳥です。

2. 食事をよく噛む
　しっかり噛むことで唾液の分泌が促され、お口の中の環境が整います。温かいスープや根菜類を使った料理など、体を温めながらよく噛める食事を取り入れるのもおすすめです。

3. マスクの活用
　寒い空気が直接歯に当たるのを防ぐために、外出時はマスクを着用するのも効果的です。特に知覚過敏が気になる方は、冷気から歯を守るためにマスクを活用しましょう。

4. 丁寧な歯磨きと保湿ケア
　寒暖差でお口の中が乾燥しやすい時期だからこそ、毎日の歯磨きを丁寧に行いましょう。さらに、口の周りが乾燥しやすい方は、リップクリームなどで唇の保湿も忘れずに！

寒暖差の激しいこの時期は、体調だけでなくお口の健康にも注意が必要です。お口の乾燥や歯のしみる症状が気になる方は、ぜひ歯科医院でご相談ください。