まだ寒さが残る二月末ですが、そろそろ花粉症の季節が始まります。花粉症といえば、くしゃみや鼻水、目のかゆみが代表的な症状ですが、実はお口の健康にも影響を及ぼすことをご存じでしょうか?
花粉症によるお口のトラブル
花粉症の影響で鼻が詰まると、無意識のうちに口呼吸が増えてしまいます。口で呼吸をする時間が長くなると、口の中が乾燥しやすくなり、唾液の分泌が減少します。唾液には口の中を清潔に保つ働きがあるため、唾液の減少は虫歯や歯周病のリスクを高める要因となります。
さらに、花粉症の症状を抑えるために服用する抗ヒスタミン薬には、副作用として口の渇きを引き起こすものもあります。口が乾くと細菌が増えやすくなり、口臭の原因にもなります。また、喉の乾燥によって炎症が起こりやすくなり、風邪をひきやすくなることもあります。
花粉症シーズンにおすすめの口腔ケア
花粉症の影響からお口の健康を守るためには、以下の対策がおすすめです。
1. こまめな水分補給
口の中の乾燥を防ぐために、意識的に水を飲むようにしましょう。特に寝る前や起床後は口の中が乾きやすいため、水を飲んで潤いを保つことが大切です。
2. キシリトール入りのガムを噛む
唾液の分泌を促すために、無糖のキシリトールガムを噛むのも効果的です。噛むことで唾液の流れが良くなり、口の中の環境が整います。
3. 鼻づまりの改善
口呼吸を防ぐために、鼻づまりを和らげる工夫も大切です。蒸しタオルで鼻を温める、加湿器を使って部屋の湿度を上げる、ぬるま湯で鼻を洗うなどの対策を試してみましょう。
4. 丁寧な歯磨きを心がける
口が乾燥すると細菌が増えやすくなるため、普段よりもしっかりと歯磨きを行いましょう。特に就寝前は丁寧に磨き、フロスやマウスウォッシュを併用するとより効果的です。
花粉症の季節は、お口のトラブルが起こりやすい時期でもあります。気になる症状がある方は、早めに歯科医院で相談し、適切なケアを心がけましょう。