10月25日(金)・26日(土)の2日間、福岡県で開催された「第55回日本口腔インプラント学会学術大会」に、院長と勤務医2名で参加してまいりました。日本全国から多くの歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士が集まり、会場は活気にあふれていました。
今回の学びのテーマは「デジタルとインプラントの融合」。
ここ数年、歯科医療分野ではデジタル技術の進化が著しく、CTデータや口腔内スキャナー、3Dプリンター、AIによる治療計画支援などが臨床現場でも広く活用されるようになってきています。インプラント治療においても、これらの技術を活かすことで、従来よりも高精度で安全、そして患者さんにとってより快適な治療を実現することが可能となっています。
学会では、国内外の著名な先生方による講演やシンポジウムが多数開催され、デジタル技術を取り入れた最新の臨床手法や、長期的な予後を見据えたメインテナンスの考え方など、多くの学びを得ることができました。特に、AIを活用したインプラント埋入位置の自動設計や、手術用ガイドを用いた精密な埋入技術の発表などは非常に興味深く、今後の歯科医療の方向性を感じる内容でした。
また、展示ブースでは、最新のデジタル機器やインプラント関連器具・材料が数多く紹介されており、実際に機器を操作したり、メーカー担当者の方々と直接意見交換を行うことができました。実際に触れてみることで、カタログや写真だけでは分からない細部の工夫や操作性を確認することができ、日常の臨床への導入をより具体的にイメージすることができました。
学会を通じて改めて感じたのは、「デジタル技術はあくまで手段であり、最も大切なのは“患者さんにとってより良い治療を提供すること”」という原点です。新しい技術や機器をうまく取り入れながらも、常に基本を大切にし、ひとりひとりの患者さんの状況に応じた最適な治療を行うことの重要性を再認識しました。
今後も、今回の学びを日々の診療に活かし、より正確で安全、そして長期的に安定したインプラント治療を提供できるよう努めてまいります。よしだ歯科では、常に新しい知識と技術の習得を続け、皆さまに安心して通っていただける歯科医院を目指しています。
