最近読んだ本★神様のカルテ

歯科医師の下谷です。

私事ですが、歯科医師になる以前に他大学に通っていました。信州大学という長野県にある大学の工学部に通っていて、パソコンを勉強していました。今回ご紹介する本はそれに関してです。

 

有名な本なので皆様ご存知かと思います。

長野県松本市の市中病院で、地域医療に従事する主人公の医師・一止が、日々の業務に忙殺されつつも彼の妻・職場の同僚・患者との関わり合いの中で日々成長していくストーリーです。面識はありませんが作者が大学の先輩ということで、大学に通った者しか分からないような話題を持ち出してくることも好きな理由です。

 

ところで話の中で主人公は夏目漱石の著書を日々愛読しているという設定ですが、漱石の著書草枕の冒頭を用いて

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

と、患者との関わりについて悩むシーンがあります。治療について理論的な事だけ言っても受け入れられない、患者の希望だけ聞いても病状快方に向かわないと言った医師の葛藤を表していました。

きっと作者の夏川先生も日々お悩みになりながら全力で治療にあたられているのだろうと感慨深く思ったエピソードです。

私も日々悩みながら歯科医師として成長したいと思います。皆様にもご迷惑おかけすることもあるかと思いますが、御付き合い頂ければ幸いです。
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