親知らずとは、正式には第3⼤⾅⻭とよばれる奥⻭です。英語ではwisdom toothと⾔います。
直訳すれば知恵の⻭で、知恵がついた頃に⽣えてくる⻭という意味です。
ところで⼈類の顎の⾻は実は縮⼩傾向にあります。⾻のサイズが変化するのは数万年単位ですが、⻭の形や数が変わるのは数⼗万年単位と⾔われています。
そのため、顎の⾻の縮⼩化に⻭の変化が追いつかず、親知らずが⽣えてくるスペースが⼗分確保できなくなり、横向きに⽣えたり、傾いて⽣えたりするケースが多くなっていると考えられています。
実際、旧⼈の頃の化⽯を調べてみると、親知らずまできちんと⽣えそろっています。
親知らずがきちんと⽣えてこないのは、⼈類の進化の結果なのです。
親知らずの多くはかなり奥の⽅にある⻭のため⻭磨きも難しく、結果的に⾍⻭になりやすい⻭でもあります。
親知らず⾃⾝が⾍⻭になるだけでなく、親知らずが原因で⻭ぐきを腫らすなどの様々な影響があります。
親知らずは、⻭ブラシが届きにくい位置に⽣えています。
⻭ブラシを親知らずにまでしっかりと当てて、親知らずもていねいに磨くようにしてください。
フッ素が配合された⻭磨き剤を使って⻭を磨くだけでなく、フッ素の洗⼝剤を使うのもおすすめです。
定期的に⾍⻭や⻭周病を⻭科医院でチェックし、⻭⽯の除去など⻭のクリーニングを受けてお⼝の中をきれいに。
妊娠中は抜⻭に限らず治療が制限されます。
例えば、妊娠期間は前期・中期・後期の3期に分けられますが、抜⻭を含めた⻭科治療が受けられるのは中期のみで、前期と後期は痛みや腫れを解消する緊急処置しかできません。
また、抗菌薬や痛み⽌めといった薬の選択にも制限が⽣まれますので、どんな薬でも使えるわけではありません。
レントゲンは腹部をX線から防護すれば撮影可能ですが、実際のところ多くの妊婦さんはレントゲン撮影に抵抗感があります。
こうした理由により、妊娠中は⻭科治療が難しくなるのが実情です。
さらに妊娠中は、えずきやすく、⻭磨きが億劫になり、ホルモンバランスも変化し⻭ぐきが腫れやすくなったり、お⼝の中のトラブルが多くなりがちです。
問診や触診を⾏い、親知らずの状態を確認します。汚れが溜まっている場合はクリーニングいたします。
レントゲン撮影などを⾏い、患者様の親知らずがどの向きで⽣えているのか、どんな状況なのかを把握、そしてご説明します。
まず⾏うのは⿇酔。その後、抜⻭していきます。
できるだけ痛みが出ないようにさせていただきます。
その後、抜⻭部位の消毒を済ませて完了。
治療時間は通常30分から1時間ほど。
抜⻭から1週間ほど経たのちに抜⽷します。
抜⽷後、どのようにケアをしていけばいいかなど、丁寧にご説明いたします。